近未来小説 2009 6 27
私は、2004年から、「ザ・クラッシュ」という本を、
何度か、このサイトで取り上げてきました。
この本の副題は、「暴落から資産をどう守るか」というものです。
内容は、ウォール街と企業経営者のモラル低下、バブルの発生、
そして、バブル崩壊、市場の暴落、金融恐慌の発生。
その時、投資家は、そして大統領とFRBは、
どう行動すべきかについて書いてあります。
要するに、近未来小説となっています。
1929年の悲劇を参考に、未来の歴史を書いたようなものです。
参考になったでしょうか。
親切なことに、この本は、未来の歴史まで書いてくれたのです。
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」
私は、小さい頃、多くの人から、そう教えられてきました。
そして、「どんなに忙しくても、本を読みなさい。本は経験の宝庫である」と。
この本の最終章は、「本物の回復 市場が伝えたいこと」で終わります。
「金持ちの投資家が、資金の半分以上を国家救出のために投入した。
そして最も重要なことは、少数の投資家が、
暴落によって得られた利益を市場に再投入し始めたことだった。
今でも投資家の多くは非常に懐疑的で、『これは本物の回復だろうか?』と言っていた。
しかし、時の経過とともに、アメリカと世界の経済は着実に回復していた。
回復の過程では、いろいろ問題もあった。
間違いも、たくさんあったが、決定的な失敗は回避できた」
書評 book review 2004 10 9
書名 ザ・クラッシュ
著者 マーティン・D・ワイス
出版社 ダイヤモンド社
CRASH PROFITS by Martin D. Weiss, Ph.D.
投資や経済の本は、どんなに、わかりやすく書いたとしても、
やはり、退屈な本となるでしょう。
そこで、この本は、投資や経済の話を、小説で書いてあるのです。
そういうわけで、気楽に読める内容となっています。
参考までに、著者は、かつて国際アナリストとして、
和光証券(現:新光証券)に勤務していたことがあります。